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増え続ける大腸がん

10年後 がんのトップに?

定期検査で臓器発見を!

大腸がんになる人が増えている。欧米型の病気とされ、国内の年間罹患者数は1990年に約6万人だったが、99年には9万人を超えるなど増加が際立っている。2015年には胃がんを抜いて、ガンのトップになるとの予測もある。治療には定期的な検査による早期発見が重要だ。
■ 遺伝が原因も

大腸がんが増えているのは高脂肪、高カロリーの食事が増え宝、と言うのが定説だ。脂肪が肝臓で分解されると、胆汁酸などさまざまな酸が出る。その酸が腸内細菌と絡んで発がんに至ると考えられてきた。

「しかし動物実験からは、それが原因だと言い切れず、環境的因子は本当のところ、よく分かっていない」と大腸がんの研究で世界的に知られる昭和大横浜市北部病院消化器センター長、工藤進英教授は指摘する。

遺伝が原因だとはっきりしている大腸がんもある。そうした「家族性」の大腸がんは全体の5〜10%を占めるとみられ、確実に遺伝する。工藤教授によると、大量のポリープができ、何度も手術を繰り返さねばならない場合もあるという。
■ 「陥凹型」発見

工藤教授は秋田赤十字病院に勤務していた1985年、早期の大腸がんの中に隆起型のポリープではなく、隆起はなく進行とともにえくぼのように潜っていく「陥凹型」があることを見つけた。
陥凹型は1センチ以下の大きさでも、その45%が大腸の粘膜下層に浸潤しているという極めて悪性度の高いがんだ。

小さいとエックス線撮影やPET(陽電子断層撮影装置)では分からず、内視鏡でもうっすら赤く見えるだけで。インジゴカルミンという色素をかけると、内視鏡でも見えるようになる。

工藤教授は陥凹型を詳しく調べるため、工学機器メーカーのオリンパスと倍率百倍の拡大内視鏡を共同開発。粘膜の凹凸や模様から、ガンかどうかや、ガンの進行を正確に判定する。「ピットパターン分類」を確立した。

現在は倍率が千倍まで上がる高性能の拡大内視鏡を開発中。実現すれば、ガンになると細胞の核が大きくなる現象を利用して、より精密な診断が可能になる。
■ 無駄のない治療

小さなポリープは誰でもあり、中にはがんでないものもある。「しかしポリープは“がんの目”だと思っているから、内視鏡の検査のときに、すべて取った後で、病理で検査する。意味のないことを世界中でやったわけです」と工藤教授。

ポリープを一個取るのにかかる医療費は5、6万円。拡大内視鏡とピットパターン分類の登場によって無駄がなくなった。現在、国内の約半数の施設でこの治療が実施されている。

早期発見のため工藤教授は拡大内視鏡による検査を勧める。検査にかかる時間は慣れたい医師なら二十分から三十分。工藤教授は五分で済ませる。

「無症状でも五十歳以上になったら一年から三年に一回、定期的に内視鏡検査を受けた方がいい」。手軽な便潜血検査では進行がんしか見つからないと言う。

06/1/17 上毛新聞

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