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心房の血栓で脳卒中

細胞の反乱


三田村秀雄東京都済生会中央病院副院長の記事より

レガッタと呼ばれる細身のボート、これに8人が縦一列に並び、各人がそれぞれ1本のオールを担当し、コックスと呼ばれる指揮者の指導で、オーケストラよろしく皆が一斉に漕ぎ出す。細身の低がスイスイと水面をすべるように進んでいく光景は、美しい。
実は私たちの心臓もレガッタと似たところがある。多くの心筋細胞が一斉に収縮しないと血液を送れない。普段は洞結節と呼ばれる細胞がコックスとして指揮をとっているので1分間に約70回、細胞全員がオールをこいでいるのである。
ところが時に心筋細胞連中が反乱を起こして、自分たちで勝手に、しかもバラバラにこぎだすことがある。この無政府状態のことを暴動と呼ばずに細動、と心臓の場合には表現する。
いったん細動になってしまうと、それぞれの細胞が勝手に細かく動くだけで、全体としてまとまりのある収縮は行われなくなる。
血液が前に進まなくなるのである。
細動が心臓の中でも上にある部屋で起これば心房細動、下の部屋で起これば心室細動と呼ぶ。心室は全身に血液を送る部屋なので、これが細動を起こすと心停止の状態に陥る。幸い心房の場合にはそこが動かなくても血液はその下にある心室に吸い込まれるように流れる。
しかし心房の「耳」と呼ばれる袋状の部分の収縮が損なわれると、その中で血液がよどみ、やがて血の塊(血栓)ができる。
この血栓、じっとしていてくれればまだよいものが、何かの拍子に心臓の外の動脈に流れ出ることがある。しかもその行き先として最も多いのが頭である。
頭の血管の中でこの血栓が詰まるとその先の脳組織が酸欠状態に陥り、手足が麻痺したり、言葉がうまく話せなくなったりする。いわゆる脳卒中である。
心房の細胞の反乱がきっかけで、国のコックスであり指揮者であった小渕恵三首相を失ってしまった。



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